工房紹介 その4 サンドブラスト

今回はサンドブラストです。

コンプレッサーで圧縮した空気を利用して、砂(金剛砂やアルミナなど)を吹き付けてガラスを削ることができます。


これがサンドブラストのBOX

大人が立って作業する感じですね!

通販で購入したのですが、大きいので組み立てを一人で行うのは大変でした(笑)

削る対象の物を箱の中に入れて、扉(向かって右側)を閉めて作業を行います。

中には、循環式(エゼクター効果を利用)のノズルがあり、そこから空気と砂が出ます。循環式は構造が単純で扱いも簡単なのですが、空気を大量に消費しますので、圧縮機の容量が小さいと短時間しか作業できません。

作品も平彫りに特化する感じです。(深く彫ることや、細かい部分彫りには向きません)


作業するのがBOX内ですので、砂が舞って視界が確保できなくなってしまうため、換気も行います。

吸気側は穴に網をつけておくだけで十分ですが排気側は砂を分離する必要があります。

そこで、サイクロン(某メーカーの掃除機にもついている(笑))で分離しています。

排気は作業場用掃除機です。少々うるさいですが、少々のゴミで故障するこは無いですし、家庭用掃除機ほど高価ではないので仕方ないですね(笑)


次に直圧式のサンドブラスト装置です。

タンクの中に砂を入れて空気と一緒に出口から吹き出すタイプです。

空気の消費量が少ないのでコンプレッサーの容量も小さくすることができます。

空気の圧力と砂の量を調整すれば細かい作業や深く彫ることも可能です。(段彫りなど)

砂を回収することを考えなければ、作品の大きさに制限はありません。

面倒なのは砂を回収してタンクに戻す作業が発生すること(笑)

写真の装置は砂の出口に空気作動弁を設けて遠隔(フットスイッチ)で砂の供給を「開始⇔停止」することができるように改造してあります。空気は手元の手動弁で行います。

砂が湿気で固まらないよう供給空気の除湿機能も追加しました。(塩ビ管の中にシリカゲルが詰めてあります)

ただ、この装置のタンク底面の角度が悪く砂の供給が非効率です、、、、中に漏斗のような角度を付けたいのですが、切断溶接する道具を持っていないので今は購入した時のままです。

もし、切断して内部改造し溶接する場合は、圧力に耐えられるように十分な強度で溶接しないと危険なので、、、

Glass Studio Reborn

2016年に工房を立ち上げ 主にバーナーワークによるガラス作品(ガラスペン・ペンダント等)を制作 生涯現役を目指して日々精進中